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分詞形容詞とは、簡単に言うと、*分詞を形容詞として使ったものです。 分詞はいくつかの用法がありますが、そのうちに形容詞として使われる用法があり、そのときの分詞をとくに分詞形容詞といいます。
例えば、interestingという形容詞がありますね。 これは「面白い」という意味の形容詞として習いますが、成り立ちとしては以下のようになります。
動詞のinterest(興味を持たせる)を現在分詞にして、interesting(興味を持たせる)となり、それがよく使われるので「面白い」という意味の形容詞として定着した、というわけです。 辞書にもinterestingは形容詞として載っています。
また、tiredも「疲れた」という形容詞として習いますが、これも分詞形容詞です。
動詞であるtire(疲れさせる)を過去分詞にして、tired(疲れさせられた)となり、それが「疲れた」という意味の形容詞として使われるようになりました。
以下では、現在分詞(-ing形)と過去分詞(-ed形)に分けて、それぞれの分詞形容詞について詳しく見ていきます。
まずは現在分詞である-ing形としての分詞形容詞を見ていきましょう。 以下に、よく使われる-ing形の分詞形容詞の例を挙げてみます。
どれも、動詞を現在分詞にすることによって、形容詞的な意味を持つようになっています。 例文も用意したので、これを確認しながら定着させていきましょう。
分詞形容詞(現在分詞)
This is such a boring movie. Do you want to watch something else?
これは本当に退屈な映画だね。別のものを見る?
この例文では、boringが分詞形容詞として使われています。 boreはもともと「退屈させる」という意味の動詞ですが、それを現在分詞にしてboring(退屈な)となっています。 a boring movieで「退屈な映画」という意味になります。
分詞形容詞(現在分詞)
The new action movie is really exciting!
新しいアクション映画は本当にわくわくするね!
この例文では、excitingが分詞形容詞として使われています。 exciteは「わくわくさせる」という意味の動詞ですが、それを現在分詞にしてexciting(わくわくする)となっています。 また、excitingはもはや形容詞として扱われているので、この例文のようにSVCのCとして使われることも可能です。
分詞形容詞(現在分詞)
The instructions were really confusing. I didn’t know what to do.
その指示は本当にややこしかった。何をすればいいのか全然わからなかったよ。
この例文では、confusingが分詞形容詞として使われています。 confuseは「混乱させる」という意味の動詞ですが、それを現在分詞にしてconfusing(混乱させるような → ややこしい)となっています。
次に、過去分詞である-ed形としての分詞形容詞を見ていきましょう。 以下に、よく使われる-ed形の分詞形容詞の例を挙げてみます。
こちらも例文を用意したので、これを確認しながら定着させていきましょう。
分詞形容詞(過去分詞)
I was so tired after the long trip.
長い旅の後、本当に疲れたよ。
この例文では、tiredが分詞形容詞として使われています。 tireは「疲れさせる」という意味の動詞ですが、それを過去分詞にしてtired(疲れさせられた→疲れた)となっています。
分詞形容詞(過去分詞)
I’m excited about the concert this weekend!
今週末のコンサートに興奮しているよ!
この例文では、excitedが分詞形容詞として使われています。 exciteは「興奮させる」という意味の動詞ですが、それを過去分詞にしてexcited(興奮させられた→興奮した)となっています。
分詞形容詞(過去分詞)
I’m confused. Can you explain that again?
私、混乱してる。もう一度説明してくれる?
この例文では、confusedが分詞形容詞として使われています。 confuseは「混乱させる」という意味の動詞ですが、それを過去分詞にしてconfused(混乱させられた→混乱した)となっています。
鈴木洋一朗 / Yoichiro Suzuki
大学では言語学(生成文法理論)を学び、学習塾や予備校で10年間英語教育に従事。その後、IT企業でマーケティング、プロダクト開発などを担当。2016年に当サイトを開設。